温度調節器STC-1000動作説明書

STC-1000動作の説明

内容に関しては何の保証もいたしません。自己責任でお願いします。

主な機能(Main Function)

冷却と加熱モードの切り替え;
設定温度、差分温度のセットによる温度制御;
温度校正;出力遅延保護による冷却装置保護;
制限温度を超えたときまたはセンサ異常時のアラーム

仕様とサイズ

◆フロントパネルサイズ:75(L)×34.5(W)(mm) 
◆マウントサイズ:71(L)×29(W)(mm)
◆製品サイズ:75(L)×34.5(W)×85(D)(mm)
◆センサケーブル長:2m(含温度検出プローブ)

技術パラメータ

◆温度測定範囲:-50℃~99℃
◆分解能:0.1℃
◆精度±1℃(-50℃~70℃)
◆パワーサプライ:110VAC 50Hz/60Hz
◆消費電力3W未満
◆センサ:NTCセンサ(1PC)
◆リレー接点容量:冷却(10A/250VAC);加熱(10A/250VAC)
◆周辺温度:0℃~60℃
◆保管温度:-30℃~70℃
◆相対湿度:20~85%(結露なし)

パネル説明

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表示説明:3桁LED+負の符号+状態表示ライト
(状態表示ライト(冷却、加熱)+「セット」状態表示ライト)

キー説明:
 “S”キー:セットキー;
 Stc1000up2_3キー:UPキー;
  Stc1000down2キー:DOWNキー;
 2_3;電源のON/OFFキー

インジケーターライトの状態説明
状態表示ライト    機   能    備   考
冷却表示ライト 点灯:冷却中表示;滅灯冷却停止;点滅:コンプレッサー遅延タイム中 冷却、加熱表示ライトは、同時にON状態にはならない。
加熱表示ライト 点灯:加熱中;滅灯:加熱停止
セット表示ライト 点灯:パラメータ設定状態  

キー操作説明

1 パラメータの確認方法

 通常動作状態で、Stc1000up2_2キーを押すと(押している間)設定温度を表示します。;Stc1000down2_2キーを押すと(押している間)差分温度を表示します。

2 パラメータ設定方法

 通常動作状態で、“S”キーを3秒以上押し続けると、パラメータ更新モードに入り、“Set”
表示ライトが点灯し、画面に最初のメニューコード“F1”が表示されます。Stc1000up2_4キーまたは、Stc1000down2_3キーを押すことで、メニューコードを切り替え表示させます(F1~F4)。“S”キーを押して、現在のメニューの設定値を表示させ、“S”キーを押しながらStc1000up2_5キーまたはStc1000down2_4キーを(同時に)押すことで現在表示されているメニューの設定値を変更します。

 セッティングが終了したら、2_4(電源)ボタンを押して離すと、直ちに更新された設定値をセーブして、通常の温度表示画面に戻ります。
もし、10秒間何もキーが押されなければ、設定値は更新されずに、通常の温度表示画面に戻ります。

3 システムデータ復元

 帯電したとき、システムは自己診断し、画面に“Er”と表示します。もし、エラーが復旧したら、ここで、いずれかのキーを押してください。そうすると、システムのデフォルト値に復元し、通常動作モードに入ります。このような状態では、設定値を再セットすることが推奨されます。

操作説明
 通常動作状態で、2_5電源ボタンを3秒間押し続けると、電源が切れます;加熱または冷却状態でも同様に電源が切れます。
測定温度(現在の温度)の値が(設定温度+差分温度)以上の温度を示す時、冷却表示ライトが点灯して冷却状態になり、冷却リレーが接続されます;冷却表示ライトが点滅していれば、冷却装置がコンプレッサ遅延保護状態であることを示します;測定温度の値が設定温度以下になれば、冷却表示ライトを滅灯し冷却リレーの接続が解除されます。
測定温度(現在の温度)が(設定温度-差分温度)以下の温度になれば、加熱がスタートします。加熱表示ランプが点灯し、加熱リレーが接続されます。測定温度(現在の温度)が設定温度以上になれば、加熱表示ランプを滅灯し、加熱リレーの接続が解除されます。

メニュー説明
コード 機  能 レンジ デフォルト 備  考
F1 温度設定 -50℃~99.9℃ 10℃
F2 差分温度 0.3℃~10℃ 0.5℃
F3 コンプレッサ遅延時間 1~10分 3分
F4 温度校正値 -10.0℃~10.0℃ 0℃

エラー説明

センサエラー時のアラーム

 センサが断線または短絡したとき、センサエラーアラームモードになり、全ての動作状態は、ブザーアラームが鳴り停止します。そしてニキシー管(なんと古めかしい表現なんでしょうw)は“EE”を表示します。いずれかのキーを押すと、アラームを解除できます。エラーとその原因が取り除かれると、システムは通常の温度表示に戻ります。

 測定温度(現在の温度)が、温度測定範囲を超えたときのアラーム:測定温度(現在の温度)が温度測定範囲を超えた時、システムはエラーアラーム機能を起動し、全ての動作状態は、ブザーアラームが鳴り停止します。ニキシー管は“HH”を表示し、いずれかのキーを押すと、アラーム音はキャンセルされます。温度が正常な測定範囲に戻ると、システムは通常動作モードに戻ります。

保安規定

★危険
1.センサの引き込み線を、電源線やリレーインターフェイス出力をお互いに厳格に識別すること、そして誤った接続やリレーのオーバーローディングの禁止。
2.危険:電源を切断しないで、ワイヤーを接続することを禁止。

★警告
高温多湿、強電磁波インダーフェース、強腐食環境でのマシンの使用禁止、

★注意
1.電源は説明書が指示した電圧に適合させるべきです。
2.干渉を避けるため、センサの引き込み線、電源の線は適切な距離が保たれるべきです。

配線図

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米麹2(覚書)

2017年6月30日

 

昨年作った塩こうじ、醤油こうじが瓶の半分ほどになったので、新たに作ることにしました。

 

作って半年くらい置いたほうがこなれてくるので早めに作ることにしました。本当は室内の気温が15~16℃くらいの時期が好ましいのですが、仕方ありません。

 

今回は、今後の麹づくりの覚え書きになるようにしました。

 

(1) 洗米 

 

   2017年6月30日午後7時米一升研ぎます(5合づつ2回に分けて研ぎました)
   この後12時間ほど浸漬します。

 

(2)水切り

 

   7月1日7時19分(気温24,6℃、湿度78%:台風がきています)浸漬した米
   (12時間)を金ザルに上げます。4時間ほど水を切る予定です。

 

   (時折、米の上下が入れ替わるように時折混ぜます。)水を均一に切ることがポイント
   です。米の中央に「くぼみ」をつけると、均一な水切りが出来ます。さらに、1時間に1〜

 

   2回程度米の上下が入れ替わるように混ぜることで、より均一にすることが出来ます。
   ザルを斜めにして軽く上下(強いと米が割れてしまいます)に動かすと水が切れます。

 

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 この間に以下のものを準備します。

 

  ・飯台、しゃもじ2、サラシ、蒸し布、ザル、温度計、菜箸、温度調節器、
   発泡スチロールの箱、網、アルコールまたは焼酎、ミニホットプレート、

 

   コーヒーの空き瓶(台として利用),麹蓋、蒸し器、茶こし、種麹、紙3枚、

 

 

 

  使用する物全てを、洗って乾かしたあと、アルコール(焼酎)で殺菌しておきます。

 

  電化製品のプラグコード、温度調節器の温度センサも含めて。

 

(3)蒸す

 

   7月1日 午後1時ころ蒸しはじめました。蒸し器に濡れた蒸し布(2~3升用)を敷き、
   その上に米を移しすり鉢状になるように調整します(蒸気を均一に回すため)。

 

 

 

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   下の鍋に半分ほどお湯を入れます。(この鍋(30cmの鍋)では3リットル入れま
   した:2018.02.112.5リットルを3リットルに修正)入れすぎるとお湯がはねて上の蒸し
   鍋の底の方の米がべちゃべちゃになってしまいます。

 

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   上ぶたは、手ぬぐいで包み、金属製の蒸し器の場合フタの下に菜箸を挟み蓋を少し
   ずらして蒸気が出るようにします。

 

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  実際には下の鍋のお湯が沸騰してから、蒸し鍋(上鍋)を乗せます。

 

  45分~1時間強火(ハイカロリーで中火にしました)で蒸します。途中20分に1回くらい
  様子をみてお湯が足りないようであれば、下の鍋にお湯を足します。(水はダメ)
  出来上がりは、米を指でつぶして耳たぶぐらいの固さの餅で芯がなければOK

 

 

(4)麹室準備

 

  麹室(発泡スチロールの箱)のミニホットプレートの皿に水を入れ通電し、温めておき
  ます。  (ヒーターは30℃で切れる設定:差分温度は1℃)事前調査では麹室温は、
  室上部で28.5℃から35℃くらいの変動、穴網の上で31℃~35.5℃くらい、
  湿度は90%超えます。

 

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(5)蒸しあがった米を飯台に移す

 

  手を洗い、アルコール消毒し、手を十分乾燥させてから、蒸しあがった米をすし桶に
  移し、しやもじ2本で切るようにまぜ、温度が35度~38度になるまで混ぜます。
  米がほんのり温かい(体温よりも温かい)ようでは すこし温度が高いようです。

 

 

 

 

 

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(6)種菌を種付けする

 

   種麹2グラム(あるいはそれより多く)を3等分し、40cm~50cmの高さから
   ふるい(茶こし)で振りかけ、混ぜます。これを3回繰り返す。米が冷めないように
   手早く行います。

 

   写真は菌付け直後

 

   この後、手で蒸米を素早くほぐします。(2018,02,11追記)

 

 

 

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(7)米を布で覆う。(或は米袋)
   金ざるに湿らせた手ぬぐいまたはさらしを置き米を移します。中心に温度計のセンサ
   (温度センサCとする)を入れます。温度調節器のセンサ(温度センサAとする)は、
   手ぬぐいで巻いた米を置いた網の中心に設置。(温度センサB、Cは2ケ所同時に
   測定できる熱帯魚用のものを使用:米の下(温度センサB)と米の中心(温度センサC)
   の2ケ所を測ります)
   布に包んだ米を力を込めて小さく丸くします。金ざるは外します。

 

 

 

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(8)麹室で培養

 

   午後3時17分ぐらい
   水槽用温度計で温度を監視しながら「(6)種麹の種付けから18時間~22時間くらい」
   寝かします。
   麹菌の最も活動しやすい温度湿度は、30℃~34℃、90%~95%
   これはデジタル卓上クロックをたまに室に入れてみて観察します。
   常時入れておくと湿度が高いため卓上クロックが故障する恐れがあるので注意。

 

 

 

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 3日目午前9時~午後1時くらい
(9)手入れ「(6)種麹の種付けから18時間~22時間後」
    7月2日午前9時18分、手をアルコール消毒し、完全に手を乾かしてから作業に入
    ります。手が乾いていないと、麹菌をアルコールで殺してしまうので注意。
    この頃、麹菌の菌糸により米は白っぽい点が出てきます。この時の米は
    やや硬く感じます。空気を入れ換えて麹菌に酸素を与えるために、米の固まりを
    一旦、一粒ずつバラバラにほぐして再度、布で包み込みます。
    米は少しべたつく感じで手に、まとわりつきます。ここでも温度が下がらないように
    手早く行います。

 

 

 

 

 

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 ここで8時間培養します。PM5時30分くらいの予定ですが、時間の都合がつかないので
 6時30分頃行いました。
(10)手入れ2「(6)種麹の種付けから30時間後」3日目午後6時半
   (ここで、サラシに包んだ米をトレイ(麹蓋)に移しかえます。

 

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   米からはほのかに甘い香りを感じます。水に濡らして固く絞った布をトレイの上に
   敷き、その上に塊をほぐしながら米を移します。(蒸布は殺菌消毒したもの(熱湯消
   毒でいいかも)を使う:

 

   2018.02.11追記)

 

 

 

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   米の温度を上がりやすくするために、米は厚くなるように盛って(山をつくるように)、
   乾燥しないように、米の上にもきれいな布を被せます。米の中心温度37.8℃:午後
   6時43分、上蓋をほんの少しずらします。(これは麹菌には酸素が必要なので
   空気取り入れのためです。)

 

 

 

 

 

   20時31分、米の中心温度39.0℃

 

   (温度は季節によって変わってきます。夏は高めになり冬は低めになりますので、
    あくまで参考程度に考えてください:2018.02.11追記)

 

(11)手入れ3「(6)種麹の種付けから35時間後」3日目」午後11時半 
   米の中心温度42.4℃

 

   米は麹菌の白い菌糸で覆われ、栗のような甘い香りが出てきます。
   品温が上昇しすぎるのを防ぐために、被せていた布を取り、米をトレイ(麹蓋)全体に
   拡げ、平らにならします(米の厚さが2〜3cm程度になるようにして下さい)。
   米の温度が37〜42度になるように調整して下さい。温度が高くなる場合は、
   米を手早く混ぜることで米の温度を下げます。逆に、米の温度が低い場合は、
   米の上に再度布を被せたり、米の層を厚くするなどして調整します。
   この時、米麹を培養している容器にキッチリと蓋が重なった状態になってしまうと、
   空気が入らずに麹菌が酸欠になりますので、ずらして重ねるなど工夫してください。
   この時間帯は、麹菌がより大量に酸素を必要とするので、保温箱は密閉状態に
   ならないようにしてください。手入れ後の米の中心温度40.8℃

 

 

 

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(12)完成「「(6)種麹の種付けから45時間~48時間後」4日目午前9時半~午後0時半
    順調に進めば、種切りから45〜8時間後に出来上がります。麹に栗のような香りが
    強く出て、菌糸が伸びて米同士がくっついて板状になりますが簡単にほぐれる程度
    が目安です。9時43分米の中心温度41.4℃
    ほぼ出来上がっていますが、お昼すぎに出麹にします。

 

 

 

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下は出麹時のもの

 

 

 

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(13)乾燥
    午後2時13分、3つの麹蓋に出来た麹を薄く広げてほぐし、熱をとります。
       ざるに麹を拡げてほぐし、15度~16度の乾燥したところで20時間ほどおいて
    冷やすとともに、乾燥させます。(枯らしといいます)

 

 

 

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(14)煮沸消毒

 

   900mlのガラス瓶3個を煮沸消毒します。
   残念ながら、標高が高いwので、沸騰しても100℃にはなりません。温度計で
   97℃~98℃くらいでしょうか(台風で気圧も低いw)

 

  小型の漬物容器?内径20.5cm、深さ21.5cmの容器にガラス瓶3つを入れ水から
  沸騰させて10分程度ぐつぐつ煮ます。(容器がさびてるw)

 

  6リットルくらいの水だったかな?沸騰するのに30分くらい?

 

(同じ大きさの瓶なのに、奥の瓶が小さく見えますね)

 

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(15)7月4日 12:00 常温塩麹、醤油麹を作り、残りの麹を冷蔵庫へ
    常温塩麹 米麹400g、塩240g、水500cc 1本
    醤油麹  米麹300g、醤油800cc 2本
    残り 712g 完成麹 1,712g(1升1500gとして約14%増)
    学習能力がないwのか、いつも瓶の口いっぱいにして、常温保管しているが、
    発酵が進むと、あふれてくるので、ある程度上部に空間が必要かも。

 

   (瓶が浮いているように見えるのは錯覚ですw)

 

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燻製器(スモーカー)その2

(2)温燻用モジュール

とりあえず、熱燻用モジュールができたところで、温燻用モジュールを作ってみました。

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まず、一番下を組み立てます。

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扉を作ります。(満足な工具がないので、見苦しいですね)

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網をセットするための側面支えを作ります。

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えーと、意外かもしれませんが、この網100均の網で2種類しか使ってません。(いままでのところ1種類の網だけしか登場していません。)
これは、クロームメッキ ワイヤーネット40×26cmです。
アルミのフレームは、針金で留めています。高さはある程度自由に変えられます。

そして、この側面の網は固定しない組み立て式ですので、簡単に取り外せ洗うことができます。

さて、ここからの作業は写真を撮るのを忘れてまして、いきなり完成状態になります。

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なにがなにやらw。

ここからなんと、塗装に入ってしまいます。

まずマスキングテープを貼ります。

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オイルステインを塗ります。

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ウレタンニスを塗り、サンドをかけ、1500番までちんたらちんたら何日もかけて
作業します。

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これが熱燻用モジュールです。(燃焼室+上蓋A)

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ここで出てきた網がもう1種類の網です。上蓋に合わせて原始的に手で曲げています。
網は、クロームメッキ ワイヤーネット47.5×22cmです。100均で買いました。

さて、大幅に脱線しましたが、温燻モジュールの登場です。

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こんな風に取り付けます(立てかけただけです)

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網をセットすれば固定されます。

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これ、全部同じサイズの網です。

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燃焼室モジュールの上に温燻モジュールを乗せました。

網はこんな感じにセットします。

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さて上蓋A(熱燻用の蓋)を取り付けます。(着脱式になってます)

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熱燻用モジュールの真ん中に温燻用モジュールを挟んだ形になります。

だいたい高さは80cmくらいです。

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(3)冷燻用モジュール

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左側の上蓋B、右側下のモジュールは今回初めて登場します。冷燻用パーツになります。残りは既出のモジュールです。

これにアルミダクトを接続します。

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こんな感じで冷燻を行おうと思います。電熱器はスモークウッドに交換します。

煙突をつけます。

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この煙突の内部には、水で濡らして固く絞った不織布が入っています。煙を抑えるためです。

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具体的には写真中央にある水切り袋を4枚ほど使っています。臭いが気になる場合

別の対策を考えていましたが、テストで、煙も臭いもそれほどでもなかったので、

しばらくはこの濡らした不織布のみで燻製を作ることにしました。

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燻製器(スモーカー)その1

温度調節器を作ったので、今度は燻製器を作ってみようと思います。
実は何年も前に宝箱を作ろうとSPF1×4材を裁断してそのまま放置していたので
これを利用しない手はないと思い作り始めました。

ただ材料が足りないので、ホームセンターで追加でSPF1880mm6本ほど購入しました。
(実は無計画に2本買って、足りなくなって2本追加し、また足りなそうなので2本追加していきました。)
ここで、思わぬ誤算が.........

SPF1×4の幅が以前のもの(数年放置したもの)と違うのです。新しく買ったSPFのほうが幅が広い。
考えてみると、数年放置している間に木の乾燥が進んだようですw。いろいろ組み合わせを変えてなんとかごまかしてみました。

燻製器は、熱燻(ただし100℃未満)、温燻、冷燻ができるものを、なるべくコンパクトに作ろうと考えています。

(1)まずは熱燻用燻製器を作ります。

設計図ですw。これはフリーソフトのCADで作りました。印刷してもかなり正確ですw。

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次に冶具wを簡単につくります。

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こんな感じで削ります。

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さて削り 終えました。

なんだかわかりませんねw

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上のガラスはガスレンジを廃棄するとき、ガスレンジのグリルのガラスだけを
とっておいたものです。これを取り付けようと考えたのですが、平面じゃないんです。
最悪ですw

なんとか穴をあけました。ヤレヤレ。

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組み立てます。

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表側です。

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これは、燻製器の蓋の部分です。

次に下の部分(電熱器を入れる部分)を作ります。

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こんな感じです。

上から見ると

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電熱器の上にトレイを置きます。この上にスモークチップを缶に入れておきます。

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このトレイの上に網を置きます。

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網の上に一回り小さいトレイ(垂れてくる汁受け用)を置きます。

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この上に網を乗せます。ここに燻製にする食品を置きます。

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網の目から落ちてしまう食材用に以下の網(焼き物シート)を乗せたりします。

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蓋をします。

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次に蓋の気密性を高めます。

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これは、金魚用のエアチューブ(シリコン製)をタッカーでとめています。
この後、カッターでタッカーの部分に切り込みを入れ、タッカーの針を隠します。
こんな感じになります。

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次に金具を取り付けます。

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後ろの蝶番は取り外し可能な丁番にします。

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ソフトダウンステーを取り付けます。(都合により本来とは逆にとりつけますw)

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図の下の部分の留め具はオプションのワンタッチ留め具を使用していますので、

簡単に取り外すことができます。(この理由はおいおいわかってきます)

反対側の側面に煙突用の穴をあけます。

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75φの金筒を差し込みます。

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次に電熱器ケースにアルミパネルを貼ります。

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なるべく汚れが落としやすいように。両面テープで貼っていきます。

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こんな感じに。

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張り終えました。

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蓋の内側はアルミテープを張っておきます。

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こんな感じに張っておきます。汚れたら張りかえればいいわけです。

実際には、1枚前の写真に写っていますが、このあと紙(新聞紙等)を内側にセットして
汚れたら交換するようにしています。

次に、温度計と温度調節器の温度センサを入れるための穴をあけます。

その前に金具を作ります。

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試運転してみます。今回は台所のガスレンジの上にアルミの板を置き、電熱器で加熱してみます。

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左からちくわ、ソーセージ、醤油、味付け卵、チーズ、手前はピーナッツ。

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燻製終了です。

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麹蓋

麹蓋がないので、この際作ることにした。
 まず、一般論としての麹蓋(調査結果)は、内径300×450×50くらいで、杉板でできており、底面は、柾目の杉板で厚さは1mmくらいだろうか?この柾目の杉板の下に麹蓋の横方向に3本の板を通すのだが、真ん中の板は中央部分が厚く、両端が薄くなっていて、蒸米を入れると、底の杉板がしなり、中央部分が周辺より少し高くなる構造になっている。(両端の2本の板の厚さは、中央の板の端の厚さと同じにする)なお、ある酒造会社では、この底板はカンナ掛けしていない。杉板を薄く割ったものを使用している。表面はざらついていて、適度に空気に触れるようになっている。側面の杉板は、そりを考えて木裏が外側になるように組む。麹蓋を組む際、クギを使うか使わないかに分かれる。(まあ、湿気の問題なので、今はステンレスのコースレッドという優れものがある)

第1号機の製作

さて、まず試作品(第1号機)を作ってみた。上記のサイズでは、せっかく貰ってきた発砲スチロールの箱に入らないので、ミニサイズの麹蓋を試作してみた。実際に作ってみると、いろいろな問題が見えてくる。

内径260×340×62 外径299×378×79(くらい)。枠はSPF1×3で、底板は杉荒板12×18×1800から切りだし、カンナで厚さ4mmまで削り込む(やれやれ冗談じゃないよ:実際厚さ4mmではしなりもしない)。麹室は湿度がかなり高いためクギが錆びたりするので、クギを使わずにダボ穴をあけ、ダボで接合した。接着剤は体に悪い(?)ので、いろいろ検討した結果、諦めて体に悪い?かもしれない接着剤を使ったw。(人間諦めが肝心だ)。材料費は失念した。

検討結果:日本伝統の続飯(そくい;米をつぶしたのり)や膠は湿気に弱い。市販品で一番安全そうなのは、タイトボンドⅢという湿気に強いタイプなのだが、近所に売ってない。アロンアルファは無害だが木には適さない。結局木工ボンドでということにw。だったら、ステンレスのコースレッドでいいじゃないかという気がしないでもない。

問題点:杉板は乾燥すると縮むので、底面の2枚の杉板の間に隙間ができてきた。

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(このテーブル板は1cm間隔の方眼になってます)

第2号機の製作

どうにも、第1号機の底の通気性がよくないので、第2号機の製作した。
根本から考えると、そもそも底を杉(柾目)にする必要があるのか?という疑問。

昔は木しか素材がなかったので、杉の柾目板を極限まで削って通気性を確保したのでしょうが、今は、いろいろな素材にあふれているので、杉板を使う必要もないのではないか?

勿論、杉板の抗菌性、防虫性を否定しているわけではない。

今回は、側板は杉荒板(見栄えは悪いですが節約です)、底面は、アルミサッシの網戸ネット(24メッシュ)にタキロン トリカルネット(4mm 幅は100cm(だったかな?)長さ10cm68円税別;ホームセンターの園芸コーナーで10cm単位量り売り)を重ねて使うことにした。網戸ネットだけでは強度に若干の不安があったため、このような選択となった。網戸は耐候性ポリプロピレン、トリカルネットは高密度ポリエチレンである。

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(注:大きいのはフルサイズの麹蓋)

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(底の中央が盛り上がっているのは剣菱さんの麹蓋を参考にしました)

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こうやって見るとわかりますが、1号機(左)は、麹が完全には落ちませんでした。

杉板に入りこんだようです。2号機は、ハブラシで洗えばきれいになります。

第3号機

この2号機、実はちとサイズが大きくて、オーブンレンジに入りませんw。

オーブンレンジの加熱室の内径もさまざまですが、オーブンレンジを保温器容器として使う場合にも対応できればそれに越したことはありません。

そこで、第3号機は、なんと麹蓋を作らないという形にw。ダイソーのA4メッシュファミリーBOXを使うことにした。

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これでは麹がこぼれるので、蒸し布をかぶせます。

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さて、これで麹を作ってみましたが、思いのほかよくできました。難点は、多少麹が布のはじからこぼれるということでしょうか?

今まで何をやってきたのだろうと................

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米麹

2016年08月26日

そろそろ米麹を作ろうと思い立つ。自家製米麹を作るのは三回目(塩麹を作るのは5回目)。

第一回目 みやここうじで塩麹をつくる。

第二回目 地元商店の米麹で塩麹をつくる。

第三回目 自家製米麹で塩麹をつくる。

第四回目 自家製米麹で塩麹、醤油麹、甘酒をつくる。

第五回目 今回

(1) 19:47(台所気温28.6℃)米一升を研ぎ浸漬。(台所気温28.6℃:すこし暑いですね)

2016年08月27日

(2) 05:35 浸漬した米を金ザルに上げる。4時間ほど水を切る予定。

  前回まではガスコンロに蒸し器を乗せて蒸していたが、今回は手抜きして餅つき機の 蒸し機能で蒸してみようと思う。うまくいくかな?

もう10年近く前に知人からもらい、物置にあった餅つき機を出した。

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最近は安い電気蒸し器もある。

TWINBIRD フードスチーマー ホワイト SP-4137W

(3) うるち米の蒸し方は取り扱い説明書になかったので、一升の米に対し800mlの水を入れて蒸してみた。

(4) 同時に、自作保温器を温めた。保温器というのは、発砲スチロールの箱(外径410×480×240、内径365×435×200(160(箱)+40(フタ)))にミニホットプレート、自作?温度調節器(3000円弱)、温度計、網を組み合わせたもの。ミニホットプレートには水を入れて湿度90%を維持する。温度調節器の設定温度は32℃とし、差分温度0.7℃とする。(こうすると、31.3℃以下になるとヒーターが入り、32.0℃でヒーターが切れる)温度センサはミニホットプレートのプレートに入れた水の中のセットする。

(この温度調節器は-50℃~99.9℃まで温度設定可能(加熱装置、冷却装置が優秀ならばの話だが)なので、60℃で甘酒も作れる。パンの発酵も可能、燻製の温度管理もある程度は可能:安いわりには優れものである)

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(5)約50分弱で蒸しあがった米を飯台に投入する。

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しゃもじ2枚使い切り返す。蒸米の温度が38℃くらいになるまで冷ます。

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(6)種麹小さじ半分(2.5g~3g)を3つに分けて、茶こしでふるいながら米をまぜる。3回にわけて、これを行い均一に種麹がかかるようにする。温度が下がらないように素早く行う。

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種麹 20g

(7)飯台の蒸米を金ザルに濡らして固く絞ったサラシの上にあけ、布で包み込む。大きな団子のようにする。

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(8) 11:05自作保温器の網の上にサラシに巻いた蒸米を乗せ、温度計(熱帯魚用)のセンサを蒸米の中央へ差し込む。(これで蒸米の中心温度を観察する)およそ15~20時間この状態にする。

 実は今回失敗して何度かサラシをほどいて蒸米の状況を確認していたのだが、センサの位置を間違えたようだw。温度調節器のセンサを蒸米の中心にさしてしまったため、とんでもないことなった。周辺温度が65℃くらいまで上昇したので種麹が死んでしまったみたいなので、ダメ元で仕切り直し、15:06 再度種麹をふるいサラシに包みなおし保温器に入れた。中心温度は、32.1℃~34.3℃の範囲で推移した。

8月28日

09:29 1回目手入れ 蒸米を粒がほぐれるようにもみほぐし、またサラシに包みなおす。

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(9)13;51 蒸米の中心温度が35℃を超えたので、麹蓋へ蒸米を移す。

麹蓋は、毎回改良していて、今回はなんとプラケースにした。

写真左が1号機、右が2号機。

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1号機は底が杉板だが、柾目で厚さ1mmくらいでしなるようにするのは無理なんで、通気性はよくない。底板の厚さは4mmまでカンナ掛けしたが、疲労困憊。まったくしならない。

2号機は底はアルミサッシの網戸ネット(24メッシュ)にタキロン トリカルネット(4mm10cm68円税別;ホームセンターの園芸コーナーでm量り売り)を重ねて使うことにした。網戸ネットだけでは強度に若干の不安があったため、このような選択となった。網戸は耐候性ポリプロピレン、トリカルネットは高密度ポリエチレンである。1号機よりこちらの方が麹の出来が断然良かった。

さて今回は、ダイソーのA4メッシュファミリーBOXを使うことにした。いったい今までの麹蓋作りはなんだったのだろうw。結論からいうとこれで充分だった。

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このままでは蒸米が穴から落ちちゃうので、100均のふっくら蒸し布を敷いてその上に蒸米を広げる。

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サラシを開くと、なんとなく塊になっている。

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これを移し替える

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その上に濡らして絞った手ぬぐいをかける

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これを保温器にセットし、やはり蒸米中心に温度計のセンサ(温度調節器のセンサはあいかわらずミニホットプレートの水の中)をセットする。

14:57 蒸米中心温度 33.0℃

19:01 蒸米中心温度 39.6℃

(10)19:06 手入れを行い蒸米の品温を下げる。

8月29日

(11)02:20 蒸米中心温度 42.1℃

  温度が上がってきたので手入れを行い上に覆っていた手ぬぐいを外す。

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(12)04:05 蒸米中心温度 36.6℃

  手ぬぐいをかぶせる。

(13)12:38 蒸米中心温度 42.6℃

  手入れして手ぬぐいを外す

(14)15:06 蒸米中心温度 41.9℃

   出麹 出来上がった麹をほぐし、麹蓋3枚に薄くのばし、このまま約1日乾燥させる。

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(15)8月31日 11:00 常温塩麹、醤油麹を作り、残りの麹を冷蔵庫へ

  常温塩麹 米麹400g、塩240g、水500cc 1本

(水は400ccで口いっぱいになってしまったので、しばらくして麹が水分を吸収したころ

つぎ足すことにしたが1日たっても50ccくらいしかつぎ足せなかった。あきらめた)

  醤油麹  米麹300g、醤油600cc 2本

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温度調節器

はじめに

ここの記述されていることは、ある程度の電気的知識を前提にしております。ここの記述に基づいて組み立てをおこなった際のいかなる損害に関しても責任は負いかねます。自己責任でお願いします。知識や見識のない人が安易に手を出すのは大変危険だとご認識ください。

温度調節器をアマゾンで購入してみました。
STC-1000。初回はLerwayという会社のSTC-1000(2015年6月に2,279円で購入)、2回目は、ElitechのSTC-1000(2015年9月2,689円)を購入しました。中身は同じものですね。届いた箱を開けると、袋に入ったSTC-1000と温度センサ、動作説明書(英文)(どうやらコピーみたい)だけという極めてシンプルな内容物。保証書とかは入っていませんね。(なんとも中華クオリティですね。)


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さて、この温度調節器、同じような外観で、機能の違う機種が何種類もあり、ぼんやりしていると、間違ったものを注文してしまいそうです。(当初、アメリカのAMAZONで探していましたが、海外発送しないところばかりで困っていて、日本のアマゾンを探したら並行輸入品がありました。少し割高ですが、まあ仕方がないでしょう。せっかくPAYPALに登録したのに無駄になっちゃった。)

この装置、いろいろなバリエーションがあって、AC110V仕様、AC220V仕様、摂氏表示、華氏表示に分かれる。(これはアメリカのAMAZONでの商品の話で、日本のアマゾンでの並行輸入品では、110V用220V用の摂氏表示のものがありますが、今のところ華氏表示のものは見当たらないようです。2015年9月現在の話です)しかも、どうも廉価版(加熱、冷却のどちらか一方しか選択できない機種(どうやって切り替えるのかな?)が2000円以下で販売されているみたいで、大変ややこしいw。廉価版は使ったことがないので、よくわかりません

デジタル 温度調節器 110V STC-1000 【並行輸入品】

STC-1000の動作説明書は、英語で書かれているので、とりあえずネットにあったAC220V用の動作説明書を読んで購入を決めました。(この辺の敷居が高いかもしれないが、温度調節器で3000円を切る商品はなかなかありません。)
下のものは、購入した商品(AC110V、摂氏(℃)仕様)についていた説明書です。
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また、STC-1000で動画検索すると、組み立て方等がアップロードされていて、面白く拝見させてもらいました。(英語とか外国語の動画です)

(1)簡単なスペック

・温度設定範囲-50℃~99℃
・分解能 0.1℃
・精度±1℃(-50℃~70℃)
・パワーサプライ 110VAC(これは110V用ね;220V用は220VACとなっています)
・消費電力 3W未満
・温度センサ NTCセンサ
・リレー接点容量 COOL(10A/250VAC):HEAT(10A/250VAC)
・周辺温度 0℃~60℃
・相対湿度 20%~85%(結露なし)
・保管温度 -30℃~70℃

機能としては、設定温度と差分温度、冷却時の遅延時間を設定できます。

設定温度より差分温度分温度が低いとHEAT(加熱)スイッチがONになります(加熱表示ランプが点灯します)。そして設定温度に上昇すると、スイッチがOFFとなります(加熱表示ランプは消灯します)。(例えば、設定温度35℃、差分温度2℃に設定した場合、33℃以下でHEAT(加熱)スイッチがONになり、35℃まで上昇するとHEATスイッチがOFFとなります。)

この状態で、設定温度より差分温度分温度が上昇しても、直ちにCOOL(冷却)スイッチがONにはなりません。設定されているコンプレッサ遅延時間(1分~10分)の間スイッチがONにならずに待たされます。この遅延時間の間冷却表示ランプは点滅しています。遅延時間が経過するとCOOL(冷却)スイッチがONになり(冷却表示うランプは点灯)、設定温度までさがるとスイッチがOFFとなります(冷却表示ランプは消灯)。(前の例と同じく設定温度が35℃で差分温度を2℃、遅延時間1分に設定した場合、37℃になり、1分間遅延してCOOLスイッチが入り35℃でOFFとなります。このまま温度が低下し、33℃になってHEATスイッチが再びONになります。この差分温度というのは、加熱、冷却で、1つしか(同じ差分温度しか)設定できないところが悩ましいところではありますw。

この差分温度は、0.3℃~10.0℃まで設定できます。(0℃にはできません。:まあ、そんな設定(差分0℃)では、頻繁にリレーがON/OFFを繰り返し、リレーの寿命にも、接続機器にもよろしくないですね。)

前述しましたが、冷却に関しては、コンプレッサを使用している場合を考慮して、遅延時間を設定できます。(コンプレッサは、短い時間でONとOFFを繰り返すと機器を痛めたりします。)

この遅延時間は、1分~10分までの時間を設定できます。(たとえば遅延時間を5分とした場合、先ほどの例では、37℃になってもただちにCOOLのスイッチが入るのではなく、5分間スイッチが入る時間を遅らせることができます。その間に温度がもっと上昇してしまうかもしれないがコンプレッサ保護のためには仕方がありません。)これも0分には設定できません。

COOLスイッチとHEATスイッチは排他の関係にあり、同時に両方のスイッチがONになることはありません。

一応温度校正もできるようになっています。(-10℃~10℃の範囲で)

この温度調節器を実際使ってみましたが、やはり1つの差分温度で加熱冷却双方を駆動させるのでは、微妙な設定ができない気がします。気分的な問題ですがw。(麹づくりであれば、冷却スイッチは使わずに加熱スイッチだけでもなんとかなります)そこで、もう一台購入して、加熱用と冷却用を独立動作させることもできるようにしました。(それなら廉価版2台で十分でしょうが、別な用途に使うことを考えて、1台で加熱冷却をON、OFFできるSTC-1000をもう1台(計2台)購入して、組み立てました。

(2)ケース選び

以前に購入したSTC-1000をケースに収める必要があり、いろいろと物色していたら、FPDケース(50枚用)が見つかりました。今回も同じようなFPDケースに入れて配線するとこにしました。(今どき、こんなケースあるのだろうかw)100円ショップのコレクションケースもなかなか良かったのですが、ちょうどいい大きさのものが見当たりませんでした。

(3)配線部品

FPDケース内に配線するため、以下の部品を用意しました。

・フルカラープレート2個口(パナソニック)
(今回は諸般の事情により断念し、パナソニック WCN3701   FC埋込タテ取付枠 1個用と
フルカラー組合せ用 1Pモダンプレート(ミルキーホワイト)の組み合わせ2組としました)
WCN3701 単価29円×2、FC1P 単価46円×2。
(実は、パナのホテル用ミニコンセントプレートWNH9102、WNH3902がほしかったのですが、近所では手に入りませんでした。)
・コンセント2個(WN1001SW 単価120円×2
・単線(VVF3芯2.0mmコードを剥いで調達)黒線は少し細いVVF2芯1.6mmから調達
(たまたま、家に半端なコードがあったので)コードを剥かない状態で、VVF2芯1.6mmの許容電流が18Aなので、まあ大丈夫でしょう。
・50芯のJISより線(1.25mm^2)許容電流は12Aぐらいでしょうか。
・電源プラグ
・単線コネクタ ニチフ クイックロックQL×4 5個入り 124円のうち1個のみ使用
・より線と単線を接続するキャップ: エルパ ねじ込みコネクタ大5個入り172円(今回は下の棒形端子を使ったので使用せず)
・結束バンド2本
・M4のネジとナット 4組 単価8円×4
・棒形端子キャップ付き10個入り 189円 のうち2個使用
(これは、電工ペンチ(と握力)が必要。工具がない場合、ねじ込みコネクタを使用した方が簡単ですね。)

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(4)レイアウトのイメージ(FPDケースの上に部品を乗せてみました。)

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(5)作業開始(くれぐれも自己責任で)

1.FPDケースにケガキをします。

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2.四隅に穴を開けます。

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3.糸鋸で切断します(なんとも汚い切断面w)

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4.部品を取り付け配線します。

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最後に裏蓋をかぶせ、ネジ止めして、STC-1000の配線接続箇所が見えないようにします。

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(注)ACコード、温度センサはコードの引っ張り防止に、結束バンドで結んであります。  各コンセントプレートはM4 15mmのネジとナットで固定しました。

STC-1000配線図

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今回の配線図

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(注)2回同じ物を作って、毎回悩むのが、より線と単線の混在で、全部より線にした方がよかったかなと思います。STC-1000の配線接続口は、どうやらより線を想定しているようで、単線だと、しっかり固定できているのか?と一抹の不安を感じますね。

そうそう、実はこの装置AC110V仕様なんですが、日本のAC100Vで問題なく?動作します。
自作PCなんかも、同様に110V仕様だったりしますね。

完成。

1号機と2号機です。よく見ると、FPDケースの大きさが違うことがわかります。今回コンセントプレートを変更した理由は、1号機のプレートでは、はみ出してしまうからです。ケースの横幅がほんの少し短い。

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Heat とかCool とかは、仮にテープで貼り付けてるだけです。気にしないで。
今プリンタが2台とも壊れていて印刷もできない状態なのです。

電源を入れて、温度センサをテープで固定してみました。同じ温度を示しています。
実際には、0.1℃~0.2℃くらいずれることもあります。まずまずの精度ですね。
(本当の温度が何度なのかはわかりませんが)

これで、麹作り(30℃近辺)、甘酒(60℃近辺)、その他、パンの発酵、納豆の発酵、100℃未満の燻製器の温度制御、家庭菜園に植える野菜の種の発芽温度管理等が手軽にできるようになりました。と喜ぶのはまだ早いです。

接続機器

今回のSTC-1000は、上にも書いてあるとおり、
>・リレー接点容量 COOL(10A/250VAC):HEAT(10A/250VAC)
許容電流は10Aです。配線は10Aを超えるものを選択しています。

電気製品には、抵抗負荷のものと、誘導負荷のものがあります。

抵抗負荷のもの(ニクロム線電熱器、低機能なホットプレート、ひよこ電球、ヒーターとか)は、突入電流が1倍ですので、500Wの電熱器は、スイッチON時から5Aの一定の電流が流れています。これは問題ありません。

(注)普通のホットプレートは、1050Wとか1350Wとかですので、10Aを超えるので使えませんし、ホットプレートの温度調節機能が行おうとしている温度制御のさまたげになるかもしれません。また、熱帯魚用ヒーターは水の中で使用するもので、空焚き状態になる恐れがある用途には使えません。(阪神大震災では、熱帯魚水槽が倒れてヒーターが空焚き状態になり火災が発生したケースがあるとか:いまのヒーターはそういった点を考慮して空だき防止安全装置がついているだろうとは思いますが、)

参考:ttp://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20090604_2.html

また、ひよこ電球(保温電球)は、水滴等で破裂することがあるとかいう話も聞きますので、湿気の多い麹作成等に向くのかな?とも思ったりしますが、使ったことがないのでわかりません。

燻製を作る方は、よくニクロム線電熱器を使ったりしているようですね。これは抵抗負荷なので問題ありませんが、電源スイッチや出力切り替えスイッチがダメージを受けることがあるので、そういったスイッチがついていない電熱器が販売されてたりします。

電熱器 300W FS-51用 電気コンロ 600W 実用型

問題なのは、誘導負荷、その他のケースです。

誘導負荷のものは、リレーで約2~3倍、モーターで約5~10倍の突入電流が流れます。
その他のケースとして白熱電球は、なんと約10倍~15倍の突入電流が流れます。

参考:ttp://www.fa.omron.co.jp/guide/faq/detail/faq02165.html

熱源としてコタツを使うのは、難しいですね。
ハロゲンヒーターや、コルチェヒーターは突入電流が発生しますが、LTヒーター(発熱体としてニクロム線を石英管内に配置したもの)やピュアタンヒーターは突入電流は発生しません。コタツではありませんが、カーボンヒーターも突入電流は発生しません。

消費電力何Wの機器を接続するのか、突入電流の有無、何倍の突入電流なのか等よく考えて、調べて接続しないととんでもないことが起こるかもしれません。

冷却用のファンもモーター駆動ですから、慎重に機器を選ぶ必要がありますね。

そんなわけで、接続する機器はとりあえず以下のものにしました。

・熱源:ミニホットプレート ツインバードLC-361 450W
 温度調節機能なし、温度ヒューズ126℃

操作できるのは、電源スイッチのみという極めてシンプルなもの
なにかの懸賞で貰ったものを使うことにしました。(本当は電源スイッチがないものがいいんですが、様子を見て外しちゃおうかなと思っています)

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左のは熱帯魚用冷却ファン(AC100V)4.5Wなので、10倍、20倍の突入電流が発生しても問題ありません。(別に冷却は使わなくてもなんとかなるので、現在は外しています)

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